「起きて!大野アキト!」 朝、いつもこの男が私を起こす。 「え、何を見せてるの?」 勝手に布団をめくるなんて、おかしいと思いませんか?赤くなった頬を優しく撫でながら、私は降谷真尋に愚痴をこぼす。 「そんな姿勢で寝るのはアキトが悪い」 「あの暴力的な女に起こしてくれなんて頼んでない」 「何が問題なの?あいつは遅刻常習犯だし、宿題も忘れるし、助けてやらないと遅くなっちゃう」 いつもの通学路。真尋と私はいつもの会話をしていた。 「今日は仲良しだね」 横田直也が割って入り、真尋と私の肩に腕を回した。 「な、何してるの?」 いつものように真尋にセクハラしていた直也は殴られた。 「待って、殺さないで!」 僕たち3人は昔からずっと一緒だった。 … …この関係がずっと続いてほしい。本当に。…でも…僕たち3人の関係を壊してしまうかもしれない。…真尋、愛してる。今朝も、君のことを考えていた… その日の午後。校舎の裏。体育が終わって、用具を片付けて帰ってきて、一人で歩いていた。 「ねえ…こんなところで…」 女性の声が聞こえたので、何気なく覗いてみた。 真尋と直也が×××をしていた。 「こぼすなよ、小便器め」 「いじめないで」 カサカサという音。2人はその音に驚いて、素早く僕のほうを向いた。僕は隠れた。2人はすぐに立ち去った。 冗談でしょ…?あの2人… 放課後。いけないことだとわかっていながら、僕は2人についていった。そしてナオヤの庭で、見たくないものを見た。 アダルトサイトで見るような光景だった。マヒロと私が見たかった光景だ。 信じられない… 信じたくない…この二人は…付き合っていたなんて… (漏らすな、このクソ便器) クソ便器…? 待て。どういう意味だ?付き合っていたら、そんなことは言わない。…もしかして…? いや、そうだ。 ナオヤには何か弱点があって… …いや…何を考えているんだ?親友を疑っている… 疑心暗鬼で不信感で、心の中の二人から目が離せなかった。 私はまだ、マヒロをナオヤから無理やり連れ去る方法を探していた。 ===================================== 本編あり。断面図あり。 作者:赤本 〇差分込み本編100ページ 〇フルカラー 〇まひろルート(まひろ視点)(108ページ) 〇体験版に冒頭29ページ収録
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