【重要】 – 期間限定55%OFF – 描き下ろしイラストは後日別途公開予定(公開日未定) 【収録作品】 「義妹と過ごした7日間」シリーズ全作品(602ページ) + 9年後の2人を描いた描き下ろしイラスト(93ページ) 【前作ストーリー】 姉の明乃と弟の春は 継子同士。 おとなしく控えめな明乃と、多感な年頃の少年・春。 お互い積極的にコミュニケーションを取らずに過ごしていた。 ある日、両親が仕事で数日家を空けると言い出す。 明乃と春は7日間2人きりになる。 まともに会話をしたことのない姉との暮らしに不安を覚える春。 「気まずいな…」とつぶやきながら、ハルはベッドに横になり眠りについた。 ハルが目を覚ますと、下半身をさらしたまま、笑顔で自分にまたがるあかねの姿が目に入った…。 【追加ストーリー】 事件から9年後。 大学を卒業して社会人となったハルは、とある温泉宿を訪れる。 ハルがxx歳の春、あかねは何も言わずに家を出ていった。 母からは遠くに就職したとだけ伝えられる。 電話も通じず、いくら両親に問い詰めても「あかねが止めた…」と言われるばかり。 あれから7年、ハルとあかねは一度も会っていない。 それでもハルはあかねを諦められなかった。もちろん電話にも出ず、メッセージを送っても読まれない。 でも、これでダメなら茜のことを忘れてしまう……そう思って、茜を旅館に誘う。 すると茜から返事が来た。 「わかった」 日時と場所は伝えたが、本当に茜が来る確証はなかった。 しかし、数時間前に「着いた」という連絡が来た。 竹林の向こうに一軒の旅館がある。 玄関には靴が一足並べられている。 受験や就職面接でも経験したことのない緊張感を感じながら、 部屋に入る。 和風の外観とは裏腹に、内装は洋風。 しかし、中にいるはずの茜の姿はどこにもない。 「いびき……いびき……」 かすかな音に視線を向ける。そこには、ベッドに横たわったあかねが、荒い呼吸をしていた。 正直、突然姿を消し、連絡も取ろうとしないあかねに、いくつか思いを巡らせていた。 しかし、目の前で眠るあかねを見ると、 抱えていた漠然とした気持ちが消えていくのを感じた。 でも、ハルに伝えたいことが一つだけあった。 呼吸が止まった。
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